任意売却のよくある失敗

 

任意売却は住宅ローンの返済が困難な場合に競売を回避する手段として有効ですが、いくつかの落とし穴もあります。今回はよくある失敗例をまとめます。

 

1. 売却価格の設定ミス

市場価格より高い価格を設定しすぎると、売れ残ってしまうことがあります。任意売却は早期の売却が求められるため、相場に見合わない価格だと買い手がつかず、最終的に競売にかかるリスクが高まります。

また、不動産会社が適切な査定を行わず、安すぎる価格で販売されてしまうケースもあります。そのため、信頼できる不動産会社による適切な査定が重要です。

 

2. 不動産会社選びの失敗

任意売却は通常の売却と異なり、金融機関との交渉や書類作成が複雑です。任意売却に詳しくない不動産会社に依頼すると、手続きがうまくいかず、売却が長引くことがあります。

また、経験が不足している不動産会社の場合、金融機関との条件交渉に失敗し、任意売却が認められないケースもあるため、任意売却専門の不動産会社を選ぶことが大切です。

 

3. 連帯保証人への説明不足

任意売却では、連帯保証人の同意が必要な場合が多く、連帯保証人が売却に反対すると手続きが進みません。事前に十分な説明をしないと、連帯保証人とのトラブルが発生し、最悪の場合売却が失敗する可能性があります。連帯保証人に任意売却のメリットや競売のデメリットを理解してもらうために、早い段階で丁寧に説明することが必要です。

 

4. 売却後の残債務の把握不足

任意売却をしても、売却額がローン残債を全額返済できない場合、残債務の支払いが残ることが多いです。この点を理解せずに進めると、売却後も支払いが続くことで予想外の負担が残り、生活が圧迫されるケースがあります。事前にどの程度の残債が残るか、金融機関と返済条件を交渉して確認しておくことが大切です。

 

5. 手続きを先延ばしにしてしまう

任意売却には時間がかかるため、判断が遅れると売却期限が迫り、競売に切り替わってしまうことがあります。売却には13か月以上かかることがあるため、早めに動き出すことが肝心です。特に、督促状や競売開始通知を受け取ってからの対策では遅く、任意売却が認められない場合もあります。

 

6. 周囲への影響を配慮しなかった

任意売却の際、近隣への配慮が不足しているとトラブルに発展することがあります。近隣への説明や相談が不十分だと、引き渡し後に居住していた人とのトラブルや、近隣からのクレームが発生する場合があります。

 

任意売却は、競売よりも良い条件で資産を処分できるメリットがありますが、専門的なサポートと早期の対応が重要です。

信頼できる専門家に相談しながら、慎重に進めることが成功へのカギです。

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