なぜ住宅ローンが返済できなくなってしまうのか

住宅ローンの返済に行き詰ってしまうには以下のような理由があります。
【失職によるもの】
勤務先の倒産、リストラ、疾病などによる失職で、ご本人に非が無い事による収入減のために行き詰ってしまうケースです。多くの場合で該当するのがこのケースです。
【離婚によるもの】
支払いは夫が、住宅には妻が住み続けるような財産分与をしたものの、夫が支払の負担に耐えられず、居住していないため支払いを怠る、などの理由で滞納が積み重なるケースです。
滞納は競売に繋がっていきますので居住する方にも大きな影響が出てしまいます。
【無茶な計画によるもの】
無駄を切り詰めれば何とかなる、贅沢をしなければ大丈夫、などと支払いの出来るギリギリまでのローンを組んでしまい、少しでも計画が崩れると立て直しが利かなくなってしまうケースです。
年収ベースでの住宅ローンの返済比率は1/4前後が適切と言われています。
【ギャンブル、浪費によるもの】
多くの場合はご本人の節制の問題ではありますが、依存性でコントロールが利かない場合もあります。また自身の悪癖で無く、家族(特に妻)に浪費家がいる場合に深刻になるケースがあります。
家計をパートナーに任せっきりにしていたがため、内緒で本人のクレジットが利用されていて、気づいた時には首が回らない状態になってしまっている、というようなケースです。
【住宅ローンで不動産の運用を行って】
住宅ローンは自身が住む家を買うためのもので、賃貸収入を得るために住宅を取得する事に利用は出来ません。
そのため金利が安いのですが、それを利用して賃貸にし、収入を得ようとする事を斡旋するような事例がありました。自身は別に居を構えますから賃貸が上手くいかなければ負担は倍増となります。
そのため賃貸が上手くいかずに返済が滞ってしまうというケースです。
特に多い原因が失業と離婚です。自身でコントロールが出来ない要因のため、準備・対策が取れないまま滞納に繋がってしまいます。
一方で無茶な計画によるもの、ギャンブル・浪費によるもの、運用の失敗によるものは、事前に対策の余地がある事、禁止されている事ですから、借り入れを行う前に慎重にリスクを振り返る事が大切です。