家計簿が大事なわけ
突然ですが、今お財布の中にいくら入っているか把握している方はいらっしゃいますでしょうか?
恐らく多くの方が、お札の枚数が何となく。
全く、という方も少なく無いのではないでしょうか。
スーパーのレジを見ていると軽やかに支払いをしている人はほとんど見かけませんし、高齢者にあっては財布を開けてから思い出したように溜め込んだ1円玉を一枚ずつ出している光景も見ますので、これは間違いでは無いと思っています。
入ってくる金額と出ていく金額が分かっていると、計画的で合理的、理論的なお金の使い方が出来ます。
欲しいから今買っちゃえ、も後で精算出来る事を分かってやるのか、取り合えず買ってしまっているのかで、意味合いは大きく違います。
そのためには、数字を細かく正確に把握しておく必要があるのです。
日々様々な情報が入ってくる中、出入りするお金を記憶で管理する事が出来る人はまずいないでしょうから、把握のため記録を残す事は絶対に必要です。
家計簿を付ける事で、この部分が明確になります。
ただここで終わらせてしまっては家計簿の本来の力を使い切れていません。
満足で終わってしまいます。
力を発揮させるには見返しと紐づけがポイントです。
何もかにもが値上げを繰り返す状況が当たり前になったため、同じ商品でも、前回購入時と価格が変わっている事が多々あります。
市販品であればどの店舗で買った物か価格と店舗を紐づけし、以前と比べどの程度高くなっているのか、多店舗ではいくらなのか見返し、新たな買い物ルートを構築する事で、少なからず家計の見直しが可能です。
インフラ料金も、最近では補助金で安くなっている期間もあるため、それが無い通常時の料金がいくらか、またこれまでどこでどの程度の期間どの様なプランで使用していたかなどを追記しておくと、他社切替で使用料が抑えられる、という判断をする事も可能です。
データは集めた物を分析し、有効に活用する事に意味があります。
一度に全ては難しいと思いますが、項目を絞って少しずつ広げて慣れていけば効果は大きくなるでしょう。
日本の家計簿を受け持っている財務省も日々このような努力をしてくれているはずです。