市販の料理の素はすごい
現在のスーパーではたくさんの料理の素が並んでおり、利用された事がある方も多いかと思います。
カレールーに至っては料理の素と認識ではなく、それがカレーの作り方と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
主人が働き、妻は専業主婦が一般常識だった時代では、家の味は姑から引き継ぐもの、と老舗料理店張りの味の継承が当たり前でした。
家族の形態が小規模化していき、夫婦共働きが当たり前となってきてからは味の継承は容易ではなくなり、そもそも料理に割く時間が取れない家庭も多く手間をかける事が難しい現代、料理の素が増える状況は必然であったのでしょう。
混ぜるだけ、や、必要な食材はこれだけ、など料理の負担を減らしてくれる他、料理経験が乏しい人や、子供でも作れるようになった事は素晴らしい事だと思います。
家庭の味は各々違います。
それを全国的に販売する商品として提供する訳ですから、多くの人に受け入れられる味にしなくてはなりません。
万人に受け入れられ、かつ簡単に調理ができる物を作る事は容易では無いでしょう。
何千、何万と試行があり、その結果として商品が陳列されているのです。
足の速い遅いがあるように、絵の得手不得手があるように、料理も得意不得意があります。
時間を掛ければ出来る人も、その時間が取れないかもしれません。
時間や手間を掛けず、手軽に調理ができる事がイコール愛情が無いとなる合理的な理由が思いつきません。
であれば給食は究極の愛情料理ですから、費用負担を拒む理由が無い事になります。
時間を掛ける事が愛情だというのなら、なかなか家に帰れない仕事に就いている方は愛情が無い人なのでしょうか。
企業の努力に自身の愛情を掛けた料理を、自信を持って提供して下さい。