COLUMN

コラム

2025年2月4日

雪下ろしによる被害

札幌に限っての話になりますが、ほぼなくなりかけていた積雪量が、この一週間で例年の数値を超えました。

12月は降雪量自体は多めかな?と言う状況でしたが気温が低く、例年に比べ雪の残りが多かったためこのままいくと今シーズンはどれだけ積もるのか、と不安がありましたが、1月は記録的に雪が降らず、気温も高かったため月末には3月下旬の様な街中の様相となっていました。

2月に変わるタイミングであっという間に状況は一変し、例年通りの光景となってしまいました。

雪まつりの直前でしたので、その点では良かったな、という気持ちはありますが、毎年のように言われる積雪の帳尻合わせの発生に、雪に関する仕事ではない身からすると気が重たくなります。


一方視野を広げると過去一番の積雪を記録した地域も国内にはあり、数年から十数年前までは北海道特有の帳尻合わせ積雪が、一部地域に留まらない状況になっている事が伺えます。

積雪で恐ろしいのが雪下ろしです。

積雪が多くなると、その重さで建物の破損や倒壊の恐れは増しますが、実際に倒壊が発生し、かつ死亡事故に至るというケースはほとんど耳にしません。

毎年必ず起こっているのが雪下ろし中の落下、雪埋まりによる死亡事故です。
年間(シーズン)100名ほどが亡くなられており、その7割が高齢者であるとの事。
かく言う私も一度巻き込まれそうになり、運よく落下、埋まりは回避出来ましたが、
急に屋根の一部分から積雪が崩れ、轟音と共に流れ落ちる光景に、これは成す術がないと認識に至りました。


屋根が傾斜になっている部分は、いずれ落下するのですから無理をしてはいけません。
危機回避のためには割り切りが必要です。


幼い頃、荒れた海に興味を惹かれ、なるべく近くで見たいと、小型船を海へ上げ下げするために作られているコンクリート造のスロープを下っていきました。
ある所で足を滑らせ、止まりはしましたがそのままその荒れた海へ滑り行ってしまいそうになりました。


晴れている時には摩擦のあるコンクリート面が、濡れた事で滑りやすくなっていて、その時初めて死ぬ恐怖を覚えた事を記憶しています。
幼い子供が起こす事故は、どうなってしまうのかの経験則、想像力がまだ未成熟である事からですから、これは親をはじめとして周囲の大人がしっかり注意をする事で防ぐ事が出来ます。

一方、年齢を重ねると、悪い言い方をすると意固地になり、周囲に反して自身の判断で突き進んでしまう事が事故に繋がります。
経験しなければ分からない事がイコール死であってはならないのです。


残された家族が「だから言ったのに」と、いらぬ後悔をするようなお葬式や相続があってはならないのです。
防げるはずの事故のニュースは、無くしていかなければいけません。

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