COLUMN

コラム

2024年4月2日

地方空路の拡大

先ごろ、札幌(丘珠空港)と新潟を結ぶトキエアーが就航しました。

北海道に住んでいる身としては、馴染みのある全国的な空港と言えば、新千歳、羽田、成田、関西、福岡あたりでしょうか。
しかしながら調べたところ国内には空港が97箇所もあるそうです。
馴染みのある大きな空港から考えるとかなりたくさんあるのだなと思いました。

日本は南北に長く、かつたくさんの有人島があるため航空交通は重要な手段となっており、これだけたくさんの空港が造られています。

実際にその数のほぼ半数が北海道、九州沖縄地方に集中しており、離島、都市間距離の遠い地域にあって、航空交通が重要であるかを物語っています。

その航空交通を担う航空会社ですが、冒頭のトキエアーに代表されるように、かつては日本航空、全日空しか飛んでいなかったのではと思うほどに寡占的な市場でしたが、たくさんの航空会社が参入するに至っています。


ただ航空会社に対してはかつてエアドゥの破綻、スカイマークの経営不振、果ては日本航空の破綻と、ネガティブなニュースが大々的に取り上げられていた事に起因して、多くの方はなかなかうまくはいかない印象を持たれているのではないでしょうか。

新規会社が参入し始めた頃、差別化のポイントは価格によるものでした。
折しもバブルが崩壊したタイミングにあり、当初は価格の差別化は有用に働いていましたが、大手の対抗値下げに対し体力が持たず、という構造で参入は失敗します。


近年ではLCCの参入でますます価格による差別化は困難になりました。
かつての新規参入会社は大手傘下となっています。

一方それでも冒頭の様に、新規参入会社は出てきています。
その背景には、地方路線戦略への集約がありそうです。


これまであまり結ばれていなかった地方同士の空路を結び、かつ就航数を限定的にする事で、需要を掘り起こしながら経費も抑える。

これまでのような一度東京を経由してではなく、直接都市間を結ぶ需要は
以前から存在していたのでしょう。

かつてダーウィンは生き残るのは変化に適応するもの、との言葉を残しました。
今後の日本の発展に、地方からの逆襲を大いに期待したいと思います。

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